抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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地表面は,一般に滑らかではなく,いくらかの不規則性を示す。このような面上の地表面流は基本的に不連続で,強い変動性と複雑性を示す。地表面流の空間的・時間的変動性と不均一性および地形学的影響のモデル化は,難問であることが証明されている。本研究の目的は,地表面流発生に関連する水文学的連結性における固有の空間的・時間的変動性を定量的に表すことである。第一に,流出発生過程と関連空間的・時間的ダイナミックスを特性化するため,puddle-to-puddle(P2P)水文学的連結性概念を提案した。第二に,室内地表面流実験を行い,ダイナミックなpuddle流入・流出過程,水文学的連結性,および出口流量を特性化した。第三に,概念的P2Pモデルを適用して,P2P地表面流ダイナミックスをシミュレートし,流出量を計算し,水文学的連結域の発展を追跡した。とくに,水文学的連結性の特性と動的変化を特性化するため,時間変動連結性関数と連結長の2修正水文学的連結性指数を提案した。さらに,水文学的連結性に対する表面地形,降雨,および表面勾配の影響を評価した。提案した水文学的連結性指数は,地表面流発生の変動性と閾値挙動を効果的に明らかにした。動的P2P過程が水文学的連結性を支配し,表面流出発生を制御し,流出パターンを変化させることが実証された。降雨強度の時間的変動は,P2Pダイナミックスの生起時期と連結域の発展を変化させ,一方,降雨強度の空間的変動は,水文システムの水文学的連結性の全体的発達に直接影響した。表面勾配は,水文学的連結性に対してかなりの影響を示した。この結果は,流出域と水文学的連結性の急激な変化が起こる限界勾配が存在することを示している。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.