抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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東日本大震災以降,日本のエネルギー政策の大幅な転換が必要となり,2012年6月の「エネルギー・環境会議」ではコージェネレーション比率を15%とすることが目標として設定された。コージェネレーションシステム(CGS)の省エネルギー性,分散型電源としての価値が再認識された結果といえる。CGSは,熱源より電力と熱を発生させ供給するシステムの総称であり,内燃機関を用いる方法,蒸気ボイラおよび蒸気タービンを用いる方法,ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた方法に大別される。日本国内では主に内燃機関による方法が用いられる。CGSで発生した電気は商用系統と連系し供給され,排熱は排ガスボイラ(熱交換器)を介し蒸気・温水として,あるいは吸収式冷温水機によって冷水に変換され,事業所(工場)の熱源や冷暖房に用いられる。その結果,ガスエンジンの場合,発電効率は40%以上,排熱回収率35%以上と高い総合効率が得られる。本稿では,CGSを導入しようとする企業等に対して,20年間にわたり,産業向けコージェネレーション・自家発電システムに特化した事業を展開しているテス・エンジニアリング社での実務経験をもとに,「コージェネレーションの活用による省エネ・環境対策~導入のポイント」を紹介する。