抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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山崎製パンは,パン,和洋菓子等の食品製造販売を主要な業務としており,その物流の特徴は,製品の大半が消費期限2~4日程度と短いことから,物流時間を最小限にしなければならないことである。そのため,工場は生産拠点であるとともに物流拠点ともなっている。フレッシュな製品を短時間で直送するためには拠点である工場が各エリアに必要であり,全国に20以上の工場を有し,物流の中継拠点として30近い営業所を配している。阪神淡路大震災,新潟県中越地震等においても販売店への納品と緊急食糧の供給に取り組んできた。東日本大震災においても,政府,自治体から緊急食糧供給の要請を受け,翌日から供給を開始した。しかし,東北エリアを担当する仙台工場が震災の影響により生産が停止していた。そのような震災時の物流体制について,1)販売店への納品(製品供給と生産)状況,2)緊急食糧の供給(緊急食糧の供給,仙台工場の復旧に伴う製品供給体制)状況を報告した。全国に生産拠点を配し,自社物流を行っている同社の体制そのものが,震災によって工場が機能停止に陥った場合,他の全工場で補完できるという利点になった。