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J-GLOBAL ID:201302287596281330   整理番号:13A1838434

福島第一原子力発電所の事故の要因とシミュレーションによる事故事象の解析

著者 (1件):
資料名:
巻: 36  号:ページ: 37-49  発行年: 2013年10月20日 
JST資料番号: G0989B  ISSN: 0286-3162  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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福島第一原子力発電所1~3号機の炉心溶融に至った事故進展挙動をシミュレーションした。(1)1号機:作動した冷却系統は,非常用復水器(IC)のみであったが,3月11日弁操作によりICが停止した後,これ以降ICが稼働することなく,3月12日の消防車注水までの14時間にわたって,崩壊熱除去のための冷却が途絶えた。(2)2号機:原子炉隔離時冷却系(RCIC)が作動したが,スクラム後の崩壊熱発生の減少に伴い,発生蒸気量も時間経過とともに減少し,RCICタービンを駆動できなくなり,RCICは停止した。消防車注水までの約11時間,崩壊熱除去のための冷却が途絶えた。(3)3号機:RCICと高圧注水系(HPCI)が作動し,最終的にHPCIが停止するまでの約36時間,炉内水位が維持され,崩壊熱は除去された。HPCI停止後,消防車注水までの約7時間,崩壊熱除去のための冷却が途絶えた。設計上は,原子力圧力容器内の蒸気がドライウェルに直接流出する経路は存在しないが,崩壊熱除去の冷却機能が作動せず,炉内が高温になる異常状態下では,炉内計装管の損傷,逃し安全弁ガスケットの高温劣化,の漏洩経路が存在する。シミュレーションによる現象の理解が進んできた現時点において当時を振り返ると,当時の設備及び入手可能な機器類の活用で炉心溶融を防ぐ手立てがあったと考えられる;(1)1号機:スクラムから15時間後に消防車による炉内注水が開始されたが,それまでの間IC運転を継続し,15時間後に消防車を用いてIC胴部に水を補給すれば,核燃料を過熱させずに炉心溶融の防止が可能であった。(2)2号機&3号機:RCICあるいはHPCI停止後,炉圧を早期に減圧し,直ちに炉心スプレイ系を経由して消防車注水を開始し,かつ注水系統の分岐配管の弁を全て閉じることにより,炉心溶融の防止が可能であった。
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分類 (1件):
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水冷却炉の安全性 

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