抄録/ポイント：
抄録/ポイント
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高齢化社会における企業経営の課題を取り上げ,特に,年齢や性別,障害の有無に関係なく”あらゆる方”へのサービスをいう「ユニバーサルサービス」の必要性を論じた。5人に1人が高齢者という日本社会と高齢化の国際的動向を述べ,ユニバーサル社会のあり方と福祉社会による援助について述べた。バリアフリー,ノーマライゼーション,ユニバーサルデザインについて説明し,ユニバーサルデザインは,商品,施設の開発,ハード面の整備で完結するものでなく,サービススタッフの人的対応能力と密接に関わることを述べた。ユニバーサルサービスの概念について説明し,その3要素と4条件をバランスよく企業経営に反映させて展開することの大切さを述べた。高齢化社会における企業の社会的責任に,今後はサービスマネジメントとしての「ユニバーサルサービス」が求められると示唆した。企業及び自治体の組織運営にユニバーサルサービスを提供するために必要なサービス・マネジメントの機能と基本的な姿勢について述べた。ユニバーサルサービスの参考例として会計事務所における顧客サービスを紹介した。企業は,高齢化社会における対高齢化サービスの充実を図るのも生産性向上の一環であり課題である。
