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J-GLOBAL ID:201302288039415605   整理番号:13A1259090

社会性集団は絶滅に関するアリー効果を防ぐのか:リカオンの例

Do social groups prevent Allee effect related extinctions?: The case of wild dogs
著者 (5件):
資料名:
巻: 10  号: Mar  ページ: 10:11 (WEB ONLY)  発行年: 2013年03月 
JST資料番号: U7029A  ISSN: 1742-9994  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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背景:個体数が減少することにより協力する機会が減って個体適応度が抑制されると,アリー効果が生じる可能性があり,個体群減少と絶滅をもたらす可能性がある。絶対的協同繁殖種は生命を維持するために最小集団サイズに依存するので,特にアリー効果を受けると予測される。協同繁殖種の適応度の一部の構成要素におけるアリー効果は検出されているが,アリー効果を原因とする個体群消滅の実験による確認はまだできていない。これまでの協同に関する研究は個体適応度に影響をおよぼすアリー効果(成分アリー効果)と個体群動態(個体群統計学アリー効果)に重点を置いていたため,著者らは協同繁殖種の特別な事例を解明するにはアリー効果の新たな概念レベルである集団アリー効果が必要であると主張する。結果:著者らは,(i)個体適応度と集団運命が集団サイズによって異なるが個体群数によって異ならない場合,(ii)集団サイズが個体群数と無関係である場合(個体群数にかかわらず,個体群が大集団と小集団で構成される),個体はアリー効果を受けやすいが,集団は個体群消滅に対する緩衝材として機能できるという仮説を立てている。両方の条件をアフリカのリカオンLycaon pictusに適用し,ジンバブエにおけるこの種に関するデータは著者らの仮説を裏付けるものであることを示した。結論:集団は個体適応度と個体群能力との関連を仲介するため,集団アリー効果を通して,絶対的協同繁殖種における集団の重要性をアリー効果枠組み内で考慮する必要がある。社会性は高確率のアリー効果を伴うため,著者らは個体群内の比較的自立した集団に編成された協同的個体はアリー効果による消滅リスクを低減するように振舞う可能性があることを示唆している。本研究は,社会性種が直面する消滅の確率に対して集団生活の進化が果たす役割をさらに解明する新たな道を開くものである。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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個体群生態学 
タイトルに関連する用語 (4件):
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