抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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1953年に白黒映像で始まったテレビ放送は今年で60周年を迎えた。その間,カラー化,衛星放送,HDTVと進化し,1996年にCSで開始されたデジタル放送は2003年に地上放送でも開始され,2012年にデジタル放送への移行が完了した。テレビ放送の完全デジタル化という大事業で自らの還暦を祝うことができたが,このことは同時に次の段階へ進むべき時期であることを示唆している。この節目のときに,放送技術の歴史を振り返るとともに放送独特の約束事について再考する。これを踏まえ,今後の新しい放送サービスと目されている「UHDTV」,「スマートテレビ」,「3Dテレビ」の関係について考察する。4K・8Kテレビとも呼ばれているUHDTVには期待と批判の声があるが,その開発・導入はスマートテレビのサービスを深化させ,3Dテレビの実現も加速すると期待される。更に,4K・8Kテレビは,放送以外の分野への展開の他,日本のお家芸である高精細映像システムの国際競争力強化の観点からも,早期の実現が望まれている。最後に,4K・8Kテレビの導入シナリオや技術基準の審議スケジュールなどについても展望する。(著者抄録)