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J-GLOBAL ID:201302288112101339   整理番号:13A1036977

サハリン南西部に分布する後期完新世埋没土層からのツガ属花粉の産出

An occurrence of pollen Tsuga in the late Holocene buried soil in southwest Sakhalin
著者 (3件):
資料名:
巻: 52  号:ページ: 59-64  発行年: 2013年06月01日 
JST資料番号: G0071A  ISSN: 0418-2642  CODEN: DAYKA  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 短報  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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サハリン南西部のアルカンザスに分布する後期完新世の黒色埋没腐植土から,高率のツガ属(Tsuga)花粉が産出した。ツガ属は現在サハリンと北海道には分布しない常緑針葉樹である。しかし,これまでに両島の完新統から花粉の産出は報告されていた。サハリン南東部トウナイチャからのツガ属花粉の母樹は,現在の分布北限地とトウナイチャの気象条件の類似からコメツガ(Tsuga diversifolia)の可能性が高いとされたが,花粉包含層が陸成層でないことから,二次堆積した可能性も考えられた。これに対し,今回報告するアルカンザスの化石包含層は陸成層である。ツガ属花粉は風により遠距離飛散しないため,母樹が調査地周辺に分布した可能性が高い。さらに今回,化石の花粉形態を検討した結果も,コメツガの特徴を持つことが明らかになった。1,700~630 14CyrsBPのアルカンザスにコメツガが分布したことは,北海道とサハリンにおけるコメツガの変遷史を解明するうえで重要である。(著者抄録)
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引用文献 (13件):
  • 赤松守雄. 北海道北部稚内付近における自然貝殻層. 地質学雑誌. 1982, 88, 71-72
  • 林弥栄. 日本産針葉樹の分類と分布. 1960
  • 五十嵐八枝子. 北海道の古気候-リス・ウルム間氷期以降の気候の移りかわり-. 続北海道5万年史. 1985, 79-99
  • IGARASHI, Y. Pollen incidence and wind transport in central Hokkaido (II). Research Bulletins of the College Experiment Forests. Faculty of Aguriculture, Hokkaido University. 1987, 44, 477-506
  • 五十嵐八枝子. 利尻島の南浜湿原と沼浦湿原における完新世後期の植生変遷. 利尻研究. 2006, 25, 71-82
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