抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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背景:ベジタリアンと非ベジタリアンの食事パターンの間の栄養素特性の違いは,病気の進行に関与しうる栄養量の違いに反映している。目的:本研究の目的は,肉や乳製品の消費の有無で特徴付けられた食事パターンの間で,栄養素摂取量を比較することである。デザイン:アドベンチスト健康調査2から71751名の被験者(平均年齢=59歳)についての横断的研究を行った。2002年から2007年の間のデータが収集された。被験者は204品目についての半定量的な食品頻度調査票を記入した。ベジタリアン,セミベジタリアン,ペスコベジタリアン,ラクト-オボベジタリアン,および厳格なベジタリアンについて食事パターンを比較した。食事パターンによる栄養素摂取量の違いを解析するために,年齢,性別,人種で補正した共分散分析が用いられた。肥満度指数と他に関連する人口統計データが報告され,χ
2検定および分散分析を用いて,食事パターンにより比較された。結果:多くの栄養素摂取量は食事パターンの違いにより有意に異なった。非ベジタリアンは植物製品,食物繊維,ベータカロテンおよびマグネシウムの摂取量が,ベジタリアンの食事パターンと比べて最も少なく,飽和脂肪酸,トランス脂肪酸,アラキドン酸およびドコサヘキサエン酸の摂取量が最も多かった。厳格なベジタリアンではいくつかの栄養素の分布表の水平軸に近づく曲線の先端が低かったが,このことは被験者の一人前の摂取量が不十分であることを示唆している。エネルギー摂取は,セミベジタリアンの1707kcal/dayを除き,それぞれの食事パターンの間で似通っており,およそ2000kcal/日であった。平均の肥満度指数は,非ベジタリアンで最も高く(平均=28.7,[標準偏差=6.4]),厳格なベジタリアンで最も低かった(平均=24.0,[標準偏差=4.8])。結論:栄養素特性は食事パターンの間で顕著に異なり,肉および乳製品の摂取により決定付けられた。これらの違いは,肥満症や慢性疾患の原因究明の点で興味深いものである。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.