抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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森林高地は大気沈着から土壌内にHgを保持し,下流水域にとってHgの潜在的な長期供給源である。溶解および粒子水銀(それぞれ,Hg
DとHg
P)河川水フラックスの正確な推定は,これらの環境におけるHgの運動と貯留を追跡するために必要である。Hg濃度が桁で変動する可能性がある場合,高流量事象時の高頻度サンプリングは,これらのシステムにおけるHg流出量を定量化するために必要である。しかし,これらの短い継続時間の確実なサンプリングが困難なこと,および代替代用手段がないことから,総年間フラックスに関連する洪水時のHg
DとHg
P流出量を定量化した調査はない。アパラチア地方中部の3森林流域において,著者らは,18カ月にわたり手動と自動の両手法を用いて隔週別と洪水時には時間別に河川水をサンプリングし,Hg
Pの代用手段として原位置ゾンデによって測定した濁度を利用する実行可能性を調べた。著者らは,濁度が,比流量(r
2=0.36~0.55)と比較してHg
Pとずっと強い相関(r
2=0.78~0.98)をもち,各サイトで有効な高頻度代用になることを実証した。年間調査では,著者らは,総Hg(Hg
T)フラックスの約80%が,時間の約1%に対応する高流量期間に流出したことを見出した。粒子Hgは,溶解形式に対して相対的により強く流量活性であるため,全3サイトで年間Hg
Tの大部分(58~85%)を占めた。比較的低い溶存有機炭素(DOC)濃度と関連付けられるにも係わらず,これらの森林アパラチア地方流域からのHg
Tフラックスは,1.26~3.71μgm
-2yr
-1の範囲で,世界の他の地域で報告されたフラックスと同程度であった。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.