抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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北海道の乳牛飼養頭数は2009年に約82万頭で全国の55%を占め,乳用種去勢牛肉の原料となる乳用種雄子牛の生産頭数も突出して多い。同年人工授精が全国で138万6千頭に行われたが,80.2%が北海道で行われた。また北海道は乳用種去勢牛肉の主生産地になりつつあるが,牛肉価格の低迷で乳用種去勢牛肉の卸売価格は大幅に下落し,産地の再生産可能な価格形成が求められている。乳用種牛肉の流通段階のニーズと販売上の課題,産地側への要望に関する調査の結果について記述した。乳用種去勢牛肉の肉色の変色が早く,展示リスクが大きい。流通側はさらにコスト低下を望んでいるが,生産者側の価格引下げは困難な状況にある。福島原発事故に伴うセシウム汚染と風評被害の深刻化で安全・安心な牛肉への要請が強くなった。さらに産地ブランド化の推進で小売店で産地ブランドを表示するようになった。その他,乳用種牛肉を1頭分ボックスミートとして出荷しているホクレンの加工処理,卸機能の拡充による地場の牛肉需要拡大策について述べた。