チオレドキシン様蛋白質2は結腸癌で過剰発現しRanとの相互作用により癌細胞の転移を促進する

LU Yuanyuan; ZHAO Xiaodi; LI Kai; LUO Guanhong; NIE Yongzhan; SHI Yongquan; ZHOU Yi; ZHOU Yi; REN Gui; FENG Bin; LIU Zhenxiong; PAN Yan; LI Ting; GUO Xuegang; WU Kaichun; MIRANDA-VIZUETE Antonio; WANG Xin; FAN Daiming

文献

J-GLOBAL ID：201302288947756964 整理番号：13A1645185

チオレドキシン様蛋白質2は結腸癌で過剰発現しRanとの相互作用により癌細胞の転移を促進する

Thioredoxin-Like Protein 2 Is Overexpressed in Colon Cancer and Promotes Cancer Cell Metastasis by Interaction with Ran

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資料名：
巻： 19 号： 9 ページ： 899-911 発行年： 2013年09月20日
JST資料番号： W2321A ISSN： 1523-0864 資料種別：逐次刊行物 (A)
記事区分：原著論文発行国：アメリカ合衆国 (USA) 言語：英語 (EN)

ヌクレオシド二リン酸キナーゼファミリーの新規チオレドキシン(Trx)であるチオレドキシン様蛋白質Txl-2は選択的スプライシングにより3つのアイソフォームを生じる。結腸癌でのTxl-2の発現,癌細胞の浸潤と転移でのTxl-2アイソフォームの機能の差異および下流でのシグナル伝達を調べた。Txl-2の結腸癌組織での発現は正常な結腸組織に比べて増加していた。結腸癌でのTxl-2の発現は組織学的なグレードおよび予後と相関していた。Txl-2をノックダウンすると,癌細胞の運動性が悪くなり,結腸癌細胞の浸潤活性と転移活性が阻害された。癌細胞の浸潤と転移でのTxの3つのアイソフォームの役割は,Txl-2bは細胞の浸潤と転移を促進したが,Txl-2cは阻害した。一方,Txl-2aには明らかな効果は認められなかった。さらに,Txl-2bはRas関連蛋白質であるRanと直接的に相互作用していた。また,Txl-2bが誘導する癌細胞の浸潤と転移は主にPI3K経路により伝達されることが明らかになった。

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腫ようの化学・生化学・病理学 , 消化器の腫よう

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