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J-GLOBAL ID:201302288961547936   整理番号:13A0692905

地球マントル中の水:固体NMRによる水和wadsleyiteの研究

Water in the Earth’s mantle: a solid-state NMR study of hydrous wadsleyite
著者 (6件):
資料名:
巻:号:ページ: 1523-1538  発行年: 2013年04月 
JST資料番号: W2340A  ISSN: 2041-6520  CODEN: CSHCBM  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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wadsleyite,β-(Mg,Fe)2SiO4は,地球マントルの地表からの深さ410~530kmの遷移帯の主成分である。この鉱物は,膨大な量に上る水素,(水酸基,更にはマントル内に含まれる水と考えられた。)の可能な貯蔵源としてかなりの関心を受けてきた。しかしながら,水がどの様な形でwadsleyiteの構造に取り込まれているかについては十分に理解されておらず,論争の課題となっている。本研究では,17O,25Mg,29Si,1H 及び2H固体NMRスペクトルをアイソトープ富化した水和・非水和β-Mg2SiO4試料について測定した。また,実験データの解釈の手掛かりとしてある範囲のモデル構造について,第一原理に基づき密度汎関数法により計算した。結果はMg3サイトの正イオン欠陥と,これと電荷的に中和するOH基を形成するO1サイトとの水素結合により構成される水和wedsleyiteのモデルと良く一致する。一方,Mg2サイトに正イオン欠陥のある構造モデルはエネルギー的にも可能性が低く,また,NMR各変数の計算値も実験データと良く合致しない。不規則性はまた,水和wadsleyite試料についても観測され,1H及び2H NMRは,Mg-O1-Hのみならずより強い水素結合を有するSi-O-H環境とも合致する。これ等シラノールのプロトンは,ほんのわずかのエネルギー増で構造中に取り込まれる。2次元的な1H-29Si及び1H-17O NMR相関実験により,更なる共鳴はMg-OHプロトンには対応せず,Si-OHグループ中の29Si及び17O核種の同定を可能にした。この同定の正当性は,第一原理に基づくNMR変数のDFT計算により確認された。構造中のプロトンの20%に上る量が,Mg3欠陥中のシラノール・プロトンによるものとして説明される。
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分類 (2件):
分類
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珪酸塩鉱物  ,  地殻・上部マントルの構造・組成 
タイトルに関連する用語 (5件):
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