抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本検証は,消火活動における消防隊員の熱傷危険及び防火衣の受熱時の状況を把握することを目的とした。防火衣等の着装状況を再現したモデル試料を,消防隊員が消火活動時に受けるとされる放射熱にばく露し,受熱後の状況を画像で記録した。また,防火衣等と皮膚との接触面の温度を測定し,放射熱伝達指数RHTIを分析することで,消火活動における消防隊員の熱傷危険を評価した。その結果,以下のことを確認した。(1)フラッシュオーバー等の急激な火炎や放射熱にばく露しなくとも,熱流束が5kW/m
2から35kW/m
2の放射熱を一定の時間受け続けた場合には,熱傷を生じる恐れがある。(2)放射熱を一定の時間受け続けた場合の防火衣の受熱状況は,熱流束が5kW/m
2から10kW/m
2の場合では変化なく,15kW/m
2から30kW/m
2の場合では変色し,35kW/m
2の場合では炭化する。(3)放射熱を一定の時間受け続けた場合の防火衣等と皮膚との接触面の温度は,熱環境から退避した後も,一定の時間上昇し続け,すぐには降下し始めない。(著者抄録)