抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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一連の実験で根帯における上昇したCO
2濃度がサツマイモにおける成長不振に繋がる上昇した土壌含水量に関連するという仮説を確認するために,その活着の間にサツマイモの生長に及ぼす土壌水分および気体環境の影響を調査した。実験1においては,毎日,3日毎,あるいは5日毎に,それぞれ,平均体積含水量23.4%,15.3%および10.2%で灌漑した土壌の畝上でサツマイモを栽培したところ,3日毎に灌漑した塊根の乾物量が最大であった。実験2においては,サツマイモは砂を詰めた容器内で,異なる地下水位(土壌表面から15cm(処理略号:D15),20cm(D20),25cm(D25),および30cm(D30))で栽培し,体積含水量とCO
2濃度はD15の15cm深さで最高(それぞれ45%および3.5%)とし,より深い地下水位処理の方向に低減した(D30で,それぞれ,5%および0.8%)。塊根および植物全体の乾物量はD25で最大,D30で最少,根乾物量対植物全体乾物量の比はD25>D20>D15>D30であった。実験3においては,圃場土壌で多分経験した気体環境を模擬するためにCO
2を吸収あるいは放出する化学的試薬を用いてCO
2濃度を低(1.8%),中(2.5%)あるいは高(4.9%)濃度を表すように調整した容器内で栽培した。塊根は高CO
2処理では発育しなかった。更に,植物全体およびひげ根の乾物量は高CO
2処理より低CO
2処理で,それぞれ,1.5および3倍大きかった。上昇した土壌含水量に付随した根帯における上昇したCO
2濃度はサツマイモの成長および塊根発育を抑制することが確認された。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.