抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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傾斜ベルト式播種機において種子が放出されて地表面に着地する直前までの過程で播種間隔に影響を与える要因を高速度カメラを用いて明らかにした。1)落下開始直後の播種間隔のSDはホウレンソウで15~20mm,ダイコンで18~20mmと大きく,ニンジンでは10~11mmと小さかった。2)ホウレンソウとダイコンのような形が不均一な種子では,リンクベルトの種子穴に入った状態が一定ではないために,放出位置が大きく変動した。3)リンクベルトからの放出位置が0mm以上で放出された場合は落下角度の変動が大きくなった。4)種子誘導管に衝突した場合,管壁角度が大きいほど,落下角度とその変動が大きくなった。5)ホウレンソウとダイコンでは約80%の種子が種子誘導管に衝突し,落下時間の変動が大きくなった。6)ホウレンソウとダイコンでは種子誘導管がある場合をない場合と比較して通過位置のずれのSDは約0.4倍になり,播種間隔のSDは約2.5倍になった。7)リンクベルトの移動方向が播種機の進行方向と逆方向の場合は播種精度が低下する。8)ホウレンソウとダイコンでは種子誘導管がなく落下距離が長い場合,放出位置が広範囲で落下角度も大きいことから,溝切部などに衝突する可能性が増加する。(著者抄録)