抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ステイクホルダーは,R.E.フリーマンが,経営戦略実務のために提案した概念である。本稿では,まず,これまでのステイクホルダー理論の展開と諸論点について考察した。具体的には,フリーマンのステイクホルダー理論は,株主に対する企業経営者の責任に焦点を当てていたエージェンシーパラダイムから脱却して,会社中心に展開し,ハブとスポークからなるホイール・モデルが利用され,概念図が作成されていたことを述べた。次いで,フリーマンの手から離れたステイクホルダー理論の多くの概念図は,ハブとスポークの関係にはなっていないが,中央には会社が位置づけられていて,会社や経営者が会社をステイクホルダーの観点からの見ること阻害していることを指摘した。さらに,レビナスの倫理観をステイクホルダー理論に応用した,ステイクホルダー概念図の脱中心化が,ビジネス倫理という領域の中でどのように捉えられてきたかを振り返り,少女の写真を中央へ位置づけたステイクホルダー概念図,システムアプローチを採用したステイクホルダー概念図,連携アプローチを採用したステイクホルダー概念図等を紹介した。