文献

J-GLOBAL ID：201302292125521970   整理番号：13A1307430

家庭用燃料電池による電力需要のピークカットに関する研究 その1 東北電力管内を対象としたシミュレーション結果

PEAK ELECTRICITY DEMAND REDUCTION BY INSTALLATION OF FUEL CELL COGENERATION SYSTEM IN RESIDENCES Part 1 Results of simulations for the district of Tohoku Electric Power Company

著者 (5件)： 赤林伸一 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  坂口淳 (新潟県大 国際地域) ,  大嶋拓也 (新潟大 工) ,  市川裕幸 (新潟大 大学院自然科学研究科) ,  有波裕貴 (新潟大 大学院自然科学研究科)
資料名： 日本建築学会環境系論文集  (Journal of Environmental Engineering (Transactions of AIJ))
号： 690  ページ： 639-644  発行年： 2013年08月30日 
JST資料番号： L4761A  ISSN： 1348-0685  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 東北電力管内の住宅において家庭用FCCGS(燃料電池コージェネレーションシステム)の定格出力を変化させた10万台毎のグループに分けて時刻別に定格出力で稼動させ,余剰電力を逆潮流した場合における家庭用FCCGS導入前後の系電力供給量,1次エネルギー消費量,CO₂排出量を求めた。併せて電力需要のピークカット効果につき考察した。本研究の解析対象住宅(標準住宅モデル),対象機器(従来ガス併用住宅及び家庭用FCCGS),対象地域(東北電力管内7件の県庁所在地)などの解析対象を示し,冬期・夏季の最大電力供給量発生日からピーク日を設定し,東北電力管内約410万戸の住宅の一部に家庭用FCCGSを設置した場合の電力及びガス消費量を求め,1次エネルギー消費量及び住宅全体のCO₂排出量を解析した。これらの結果から,冬期・夏季の要素,稼動条件(各ケース)により1次エネルギー削減効果に相違点はあるが省エネ効果を確認できたこと,家庭用FCCGSの1次エネルギー及びCO₂排出量の削減効果は冬季の方が大きい傾向であることなどの知見を得た。

シソーラス用語： 住宅設備 ,  *二次電池 ,  *コジェネレーション ,  電力需要 ,  抑制 ,  電気供給業 ,  *東北地方 ,  *シミュレーション ,  *冬 ,  日変化 ,  定格 ,  出力 ,  始動 ,  夏 ,  二酸化炭素 ,  排出量 ,  *省エネルギー技術 ,  *節約
準シソーラス用語： *省エネルギー ,  ピークカット ,  東北電力

分類 (1件)： 電気・防災・防犯・昇降機設備,その他の建築設備  (RB06030R)

引用文献 (8件)：

• 1) エネルギー・環境の選択肢に関する討論型世論調査 調査報告書 2012 http://www.npu.go.jp/kokumingiron/dp/120827_01.pdf(2013.3.7 参照)
• 2) 赤林伸一,坂口淳,市川裕幸:全電化住宅とガス併用住宅を対象としたエネルギー消費量及びCO₂排出量に関する研究, その3家庭用燃料電池を使用した戸建住宅との比較,日本建築学会北陸支部研究報告集第54号, pp.259-262, 2011.7
• 3) 東北電力HP:過去の実績データのダウンロード(2012.1.15 参照)http://setsuden.tohoku-epco.co.jp/download.html
• 4) 環境省:中央環境審議会地球環境部会 目標達成シナリオ小委員会 取りまとめ 平成13年(2011.12.15 参照)http://www.env.go.jp/council/06earth/r062-01/1.pdf
• 5) 宇田川光弘:空気調和設備委員会住宅のエネルギーシミュレーション小委員会成果報告 "住宅における生活スケジュールとエネルギー消費" の概要, 空気調和・衛生工学,Vol.75, no.4,pp.305-313,2001.4

タイトルに関連する用語 (5件)： 家庭用燃料電池 ,  電力需要 ,  ピークカット ,  研究 ,  シミュレーション