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J-GLOBAL ID:201302292521769462   整理番号:13A0026474

高校生の環境倫理意識の実態-生態学的環境を中心として-

Awareness of Environmental Ethics Among High School Students: Focusing on Ecological Environments
著者 (1件):
資料名:
巻: 53  号:ページ: 343-358  発行年: 2012年11月30日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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本研究では,「環境観」,「ディープ・エコロジー」の2つの尺度を用いて高校生の環境倫理意識の実態を調査・分析し,その特徴を探った。その結果,調査対象にした高校生の環境倫理意識の特徴として,以下の3点が明らかになった。(1)環境問題に対する意識が高く,「ディープ・エコロジー」の概念に対する肯定感が強い生徒が多い一方で,環境問題に対する知識,および,環境問題の解決に向けた行動が身に付いている生徒が少ない。(2)自然の中で興味・関心を持ち,遊び,過ごすことが好きな生徒が多いが,自然の中で自然との一体感を感じた経験,および,日頃から自然に接する機会がある生徒は少ない。(3)自然とのかかわりが密接な生徒ほど,「ディープ・エコロジー」の概念に肯定的である。(著者抄録)
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分類 (1件):
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生物科学一般 
引用文献 (19件):
  • 1)中央環境審議会:『これからの環境教育・環境学習-持続可能な社会をめざして-(答申)』,p. 30, 1999
  • 2)「国連持続可能な開発のための教育の10年」関係省庁連絡会議:『わが国における「国連持続可能な開発のための教育の10年」実施計画』,2006
  • 3)この「環境倫理」の定義は,以下の文献に共有されるものである。日本科学者会議:「環境倫理学」,『環境事典』,pp. 222-223, 2008,旬報社。ジョゼフ・R.デ・ジャルダン著,新田功・生方卓・藏本忍・大森正之訳:『環境倫理学-環境哲学入門』,pp. 23-26, 2005,出版研。加藤尚武:『環境倫理学のすすめ』,pp. 1-12, 1991,丸善株式会社
  • 4)文部科学省:『高等学校学習指導要領』,p. 1(総則),p. 68(理科),2009
  • 5)例えば,議論については,鈴木善次:『人間環境教育論』,pp. 193-197, 1994,創元社。佐島群巳,鈴木善次,木谷要治,木俣美喜男,小澤紀美子,高橋朋子編集:「環境倫理」,『環境教育指導事典』,pp. 46-61, 1996,国土社。井上有一:「エコロジー思想と持続可能性に向けての教育」,『持続可能性に向けての環境教育』,pp. 87-114, 2005,昭和堂。実践事例としては,布施達治:「環境倫理育成を狙った野外学習活動の報告」,日本理科教育学会全国大会発表論文集 57, p. 177, 2007。古嶋美文:「環境倫理をふまえた授業展開例-2分野を中心として-」,『理科の教育』,pp. 27-29, 1998。ホリスティック教育においても重視され,実践されている。鬼頭秀一:「環境倫理におけるホリスティックな視点とESD」,日本ホリスティック教育協会。永田佳之・吉田敦彦編:『持続可能な教育と文化』,pp. 157-164, 2008,せせらぎ出版。竹村景生:「中学校のすべての教科で取り組んだESD」,日本ホリスティック教育協会。永田佳之・吉田敦彦編:『持続可能な教育と文化』,pp. 189-193, 2008,せせらぎ出版。国語の学習内容としても取り上げられている。鬼頭秀一:「‘共生’とは何か」,『高等学校 現代文』,pp. 219-229, 2005,第一学習社。鷲谷いづみ:「イースター島になぜ森がないのか」,『精選現代文』,pp. 140-148, 2008,第一学習社。加藤尚武:「技術と人間の倫理」,『精選現代文 改訂版』,pp. 100-112, 2008,教育出版
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