抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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日本海沿いを通過する国道8号に架けられている能生大橋は,塩害によるPC鋼材等の腐食・破断等の著しい損傷が確認されたため架け替えることになった。その塩害対策の一つとしてステンレス鉄筋が試行的に採用され,国内で初めて橋桁への適用事例となった。狭い架設ヤードの制約やコンクリートの品質管理面からプレキャストセグメント工法による施工が行われたが,架設した各桁の連結のために現場打ちとなる箇所と新潟県側の第一径間に,耐久性の向上等を図るためステンレス鉄筋が用いられた。現状ではステンレス鉄筋は高価であるため,橋全体に使用するのは難しい。ステンレス鉄筋は硬くて曲げにくいことで加工手間が増えるのではないかとの懸念もあったが,能生大橋では通常の設計で用いる普通鉄筋(SD295)と同等の機械的性質を有する「SUS410-SD(強度区分295)」を使用して通常のPC工事と同様に施工できた。