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J-GLOBAL ID：201302293532239593   整理番号：13A1658900

クリンカアッシュを主体とした培地がカーネーションの生育,収量並びに切り花品質に及ぼす影響

著者 (7件)： 東浦優 (兵庫県農林水産技術総合セ 淡路農技セ) ,  山中正仁 (兵庫県農林水産技術総合セ 農技セ) ,  岩井豊通 ,  宇田明 ,  小山佳彦 (兵庫県農林水産技術総合セ 淡路農技セ) ,  佐藤道生 (電源開発 茅ケ崎研) ,  濱田秋義 (電源開発 茅ケ崎研)
資料名： 兵庫県立農林水産技術総合センター研究報告(農業編)  (Bulletin of the Hyogo Prefectural Technology Center for Agriculture, Forestry and Fisheries (Agriculture Section))
号： 61  ページ： 20-25  発行年： 2013年03月 
JST資料番号： F0696B  ISSN： 1347-7722  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： カーネーションの灌水同時施肥栽培において,土壌に替わる培地としてクリンカアッシュを主体とした培地の有効性を生育,収量並びに切り花品質の観点から検討した。カーネーションの好適pHに合わせてピートモスを10%添加したクリンカ培地(以下クリンカ培地とする)と土壌との栽培比較試験では,試験用品種であるスタンダード系‘ノラ’を供試した場合,前者は後者に比べて生育や開花が遅く,切り花収量が減少することが明らかになった。この原因として,クリンカ培地では培地のEC値が低く推移したことから,生育初期の肥料不足が推察された。そこで,より実用的な品種であるスプレー系‘バーバラ’を供試して,生育初期の給液濃度を標準の1.5倍に高くした結果,収量は,対照の土壌に比べ,13%以上増加し,切り花品質は同等になった。これらのことから,クリンカは,土壌に替わる培地の主成分として,生育初期の給液濃度を高めることでカーネーション栽培に利用可能であることが示唆された。(著者抄録)

シソーラス用語： *石炭灰 ,  *栽培 ,  *カーネーション ,  成長 ,  作物収量 ,  *品質 ,  *切花 ,  培地 ,  *施肥 ,  *散水 ,  泥炭 ,  pH【水素イオン指数】 ,  品種
準シソーラス用語： *クリンカアッシュ ,  隔離床栽培 ,  生育 ,  *切花品質 ,  *灌水同時施肥栽培 ,  クリンカアッシュ培地 ,  ピートモス ,  ノラ ,  バーバラ

分類 (3件)： 花き・花木  (FC03044O) ,  土壌化学  (FB04040C) ,  施肥法・肥効  (FB05030Y)

引用文献 (19件)：

• 服部安一・竹島彊二(1976):カーネーション栽培におけるモミガラ利用培地とその効果:農業および園芸 51(9),1155-1160
• 服部安一・竹島彊二・長谷川清善(1977):施設花きのモミガラ培地に関する研究(第1報):滋賀農試研報,19,59-69
• 林勇(1977):温室床土の簡易検定における生土容積抽出法の実用化試験:神奈川園試研報,24,80-91
• 林勇(1993):農業技術体系花き編2,農山漁村文化協会,423-428
• 日高英二・永松義博・坂口善雄・中野功二・岩尾秋和(2005):石炭灰(クリンカアッシュ)の芝生グラウンド基盤の利用について:造園技術報告集3,96-99

タイトルに関連する用語 (6件)： クリンカアッシュ ,  培地 ,  カーネーション ,  生育 ,  収量 ,  切り花品質