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J-GLOBAL ID：201302293937956772   整理番号：13A1489081

寒冷と強制相における温度変動に対する樹木の微分応答

Differential responses of trees to temperature variation during the chilling and forcing phases

著者 (5件)： LUEDELING Eike (World Agroforestry Centre (ICRAF), Nairobi, Kenya) ,  GUO Liang (Key Lab. of Economic Plants and Biotechnology, Kunming Inst. of Botany, Chinese Acad. of Sciences, Kunming, Yunnan ...) ,  DAI Junhu (Inst. of Geographic Sciences and Natural Resources Res., Chinese Acad. of Sciences, Beijing 100101, CHN) ,  LESLIE Charles (Dep. of Plant Sciences, Univ. of California Davis, Davis, CA 95616, USA) ,  BLANKE Michael M. (INRES-Horticultural Sci., Univ. of Bonn, Bonn 53121, DEU)
資料名： Agricultural and Forest Meteorology  (Agricultural and Forest Meteorology)
巻： 181  ページ： 33-42  発行年： 2013年11月15日 
JST資料番号： C0901A  ISSN： 0168-1923  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： オランダ (NLD)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： 温帯の樹木はその休眠期間中に品種特有に必要な寒冷と熱を満たさねばならず,それによって次の成長期で葉と花を生産する。寒冷と熱のタイミングと積算速度は春の事象のタイミングを決定すると理解されるが,両過程を休眠樹の芽で観察するのは難しい。長期のフェノロジー的観察を行い,部分最小二乗(PLS)相関の統計手法により寒冷と熱の積算を記述し,樹木の季節必要性を示す。PLS相関により中国のクリ,ドイツの桜,カリフォルニアのクルミの春の事象のタイミングがどのように寒冷と熱の積算の日内速度変動に関連するかを検討した。北京のクリ39年の開花日データ,ドイツKlein-Altendorfの桜25年の開花データ,カリフォルニアDavisのクルミ葉発生の54年データを独立変数とした。動モデルで計算して寒冷の日内積算速度に関連し,成長度時間モデルでの計算で熱に関連した。フェノロジーデータが未加工の温度データに関連するという以前の報告と比較して,園芸的計量で寒冷と熱を定量すると寒冷と強制相の輪郭はより明確であった。寒冷な北京のクリ開花は主に熱積算速度に依存し,温暖なドイツの桜は寒冷と熱積算速度の両方に依存する。冬が温和なカリフォルニアのクルミ葉生出は寒冷積算速度に強く依存した。PLS相関で決定される寒冷(CP)と熱(GDH)の必要量は北京のクリ開花で79.8±5.3 CP,13,466±1918 GDH,ドイツ桜で104.2±8.9 CP,2698±1183 GDHカリフォルニアクルミ葉で37.5±5.0 CP,11,245±1697 GDHである。ドイツ桜と中国のクリの春相は地球温暖化への応答で早まり続け,カリフォルニアのクルミでは不適な寒冷が開花と葉生成を遅らせる。この遅れが気候変動による将来の生産性への脅威の指標になる。本報でのRパッケージ’chillR’は広く利用できる。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.

シソーラス用語： 積算温度 ,  *樹木 ,  植物生理 ,  寒冷曝露 ,  クリ ,  クルミ ,  サクラ ,  *動的応答 ,  気候変動 ,  休眠 ,  生物学 ,  季節的変動
準シソーラス用語： *気候応答 ,  フェノロジー

分類 (2件)： 植物生理学一般  (EH02010Y) ,  植物に対する影響  (EE04030Z)

タイトルに関連する用語 (5件)： 強制 ,  温度変動 ,  樹木 ,  微分 ,  応答