文献

J-GLOBAL ID：201302294211476719   整理番号：13A0693818

促進酸化法を用いた下水消化汚泥中の有害物質の除去に関する研究

Removal of toxic substances in anaerobically digested sewage sludge using advanced oxidation process

著者 (5件)： 阿部悟 (岩手大 大学院工学研究科) ,  戸田康太 (JR北海道) ,  伊藤歩 (岩手大 大学院工学研究科) ,  石川奈緒 (岩手大 工) ,  海田輝之 (岩手大 工)
資料名： 下水道協会誌  (Journal of Japan Sewage Works Association)
巻： 50  号： 606  ページ： 119-127  発行年： 2013年04月01日 
JST資料番号： S0270A  ISSN： 0021-4639  CODEN： GSKSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： pH2の条件下での過酸化水素(H₂O₂)とFeイオンを用いた促進酸化法により,下水消化汚泥中のノニルフェノール(NP)と重金属類の同時除去における試薬添加量の影響について検討した。H₂O₂とFe(II)イオンまたはH₂O₂とFe(III)イオンを添加した場合での,NPの分解に対する最適な試薬添加量は,H₂O₂とFe(II)イオンは5g/lと0.33g/l,H₂O₂とFe(II)イオンでは2g/lと0.82g/lとなり,除去率はそれぞれ65%と48%となった。これらの条件において汚泥中のリンを損失せずに重金属を効率的に溶出除去できた。さらに,ベンゼン環の炭素を放射性同位体炭素(¹⁴C)で標識したNPを用いて,NPの無機化とベンゼン環の分解の程度について検討を行った。その結果,NPは分解されるが,ベンゼン環の分解による無機化は起こらないことが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： *有害物質 ,  過酸化水素 ,  金属イオン ,  鉄化合物 ,  化学的水処理 ,  酸化 ,  *フェノール類 ,  *重金属 ,  除去 ,  試薬 ,  放射性同位体 ,  モル比 ,  芳香族炭化水素 ,  消化汚泥 ,  *下水汚泥
準シソーラス用語： *下水スラッジ ,  消化スラッジ ,  *ノニルフェノール ,  重金属類 ,  *促進酸化法 ,  鉄イオン

分類 (1件)： スラッジ処理・処分  (SC05050K)

物質索引 (1件)： ベンゼン

引用文献 (27件)：

• CHIPASA, K. B. Accumulation and fate of selected heavy metals in a biological wastewater treatment system. Waste Management. 2003, 23, 2, 135-143
• KARVEL, M. Occurrence and fate of heavy metals in the wastewater treatment process. Chemosphere. 2003, 53, 10, 1201-1210
• 国土交通省都市・地域整備局下水道部. 平成12年度下水道における内分泌攪乱物質に関する調査報告書(案). 2001
• ANDERSEN, H. S. Fate of estrogens in a municipal sewage treatment plant. Environ. Sci. Technol. 2003, 37, 18, 4021-4026
• CLARA, M. Removal of selected pharmaceuticals, fragrances and endocrine disrupting compounds in a membrane bioreactor and conventional wastewater treatment plants. Wat. Res. 2005, 39, 19, 4797-4807

タイトルに関連する用語 (5件)： 促進酸化法 ,  下水 ,  消化汚泥 ,  有害物質 ,  研究