抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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エゴノキ(Styrax japonica)は,日本,朝鮮半島や中国に分布しているエゴノキ科の落葉小高木である。公園樹や庭木として使われ,ほのかに香る白花は日本庭園にもよく似合う樹木である。本稿では,エゴノキの特徴や園芸品種について紹介する。エゴノキは,果皮がえぐいことから名づけられたと考えられており,このえぐみの成分のひとつがエゴサポニンである。界面活性作用があり,石鹸として使われたこともあるが,その魚毒作用を利用して,毒流し漁に使われたこともあると言われる。実際には,魚を毒殺するわけではなく,麻痺させる程度だという。エゴノキには,エゴノネコアシアブラムシが寄生して虫こぶが形成される。エゴノキの品種改良は進んでいないが,「ピンクチャイムス」とか「イッサイ」などの園芸品種が流通している。