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J-GLOBAL ID:201302294661666453   整理番号:13A1639071

ビス(トリカルボニルクロム)ジベンゾ-[a,e]シクロオクタテトラエンのanti,anti異性体の単離と構造,同左およびsyn,anti異性体のDFT研究 カルボニルの酸素原子とCr(CO)3に配位したアレーンの炭素原子との間の静電相互作用の証拠

Isolation and structure of the anti,anti isomer and a DFT study of it and the syn,anti isomer of bis(tricarbonylchromium)dibenzo-[a,e]cyclooctatetraene. Evidence for an attractive electrostatic interaction between carbonyl oxygen atoms and Cr(CO)3-coordinated arene carbon atoms
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資料名:
巻: 745-746  ページ: 86-92  発行年: 2013年11月15日 
JST資料番号: B0412C  ISSN: 0022-328X  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: オランダ (NLD)  言語: 英語 (EN)
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ジベンゾ-[a,e]シクロオクタテトラエンとヘキサカルボニルクロ無とをジ-n-ブチルエーテル/THF中で長時間還流させることで,syn,antiおよびanti,antiのビス-トリカルボニルクロム錯体を得た。syn,anti:anti,antiの異性体比率はおよそ12:1であった。Cr(CO)3基のanti,anti構造はX線結晶解析により確認した。二つのトリカルボニルクロム三脚の1,2-二置換アレーン環に対する方向は異なっており,一つはexoスタッガード,もう一つはエクリプスであった。分子間C-H...O水素結合が結晶中に見られたが,これはsyn,anti異性体を暗示している。また,C-H...π相互作用に基づく二量体構造が観測された。両異性体のDFT計算からはsyn,anti異性体が好ましいことが確認された。両異性体ともに,anti Cr(CO)3基の好ましい方向はexoスタッガーである。しかしながら,回転の障壁は低いので水素結合はこの障壁を乗り越えて三脚の方向を決めている。熱力学的考察ではsyn,anti異性体が好ましいことを支持したが,速度論的要素もまた重要である。何故ならば,この異性体は単核のanti異性体によるジエン配位サイトの立体障害が優先して形成されると考えられるからである。Synカルボニル基とanti Cr(CO)3-配位アレーン炭素原子との静電相互作用によるsyn,anti異性体の安定化が見られた。構造パラメータに関する再実験により,非結合炭素-酸素間距離がsyn,anti異性体におけるvan der Waals半径の合計よりも小さいことを確かめた。ケンブリッジ構造データベースの調査によりアレーンカルボニル錯体に関して,この種の相互作用は相当な数にのぼることがわかった。Copyright 2013 Elsevier B.V., Amsterdam. All rights reserved. Translated from English into Japanese by JST.
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分類 (3件):
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第6族,第7族元素の錯体  ,  遷移金属元素(鉄族元素を除く)の錯体の結晶構造  ,  分子の立体配置・配座 
タイトルに関連する用語 (14件):
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