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J-GLOBAL ID:201302294983229270   整理番号:13A1304448

高等学校化学実験における自己評価の効果に関する研究-相互評価表を活用して-

Study on the Effects of Self-evaluation in the High School Chemistry Experiment-Using the Mutual Evaluation Table-
著者 (1件):
資料名:
巻: 54  号:ページ: 13-26  発行年: 2013年07月19日 
JST資料番号: L6042A  ISSN: 1345-2614  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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学習ツールである「相互評価表」とこれを用いる学習活動を開発した。「相互評価表」を活用する学習活動とは,評価規準が示された「相互評価表」を用いながら自己評価・他者評価を行い,この行った評価について自由記述によるコメントを残していく方法である。本論文の目的は「相互評価表」を活用する学習活動のうち自己評価活動に注目し,学習課題に対して設定した評価規準と科学的リテラシーの「能力」との関係を明らかにし,自己評価活動が科学的リテラシーの育成にどのように寄与するのかを明らかにすることとする。検討にあたっては,実践についての生徒の評価アンケート,考察記述を提出した際に行う自己評価ポイントとコメント,その後,考察記述を書き直し,再提出をした際に再度自己評価を行うときの自己評価ポイントとコメント,さらに提出時の記述と再提出時の記述を比較するコメントの記述について,ポイントの変化やコメントの質的な変化を分析することより考察した。その結果,評価ポイントでは,取組に基づいた学習により向上が見られ,生徒の科学的リテラシーの「能力」の全ての観点で,学習の前後で有意な効果が認められた。学習前後の比較コメントを分析したところ,科学的リテラシーの「能力」のうち,1)科学的な疑問を認識すること,2)現象を科学的に説明すること,について意識をした記述ができるようになることがわかった。また,自分の学習の進展について「楽しかった」等といった単なる感想調の記述ではなく,どのような力が身に付いたのか具体的に記述できるようになることがわかった。自己の学習を振り返ることでその意義を自覚し,実感を持って自己の伸張を感じつつ,主体的な学びを醸成することが期待できると示唆された。(著者抄録)
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分類 (2件):
分類
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化学教育  ,  実験操作・装置(化学一般) 
引用文献 (32件):
  • 安彦忠彦(2010)「自己評価」図書文化,75.
  • 古屋光一・戸松一美(2006)「自己評価と科学的概念形成の関係に関する基礎的研究:小学校6年生「からだのつくりとはたらき」における児童の記述分析を事例として」,『理科教育学研究』Vol. 46, No. 3, 65-73.
  • 後藤顕一(2010)「化学実験レポートを利用した言語活動の充実に資する表現力育成のための実証的研究」研究成果報告書,日本学術振興会科学研究費補助金(研究活動スタート支援)(課題研究番号21830173)
  • 後藤顕一・鮫島朋美・寺谷敞介・松原静郎(2010)「「相互評価表」を用いる学習法の開発」『第60回日本理科教育学会年会論文集第8集』,381.
  • 橋本重治(1979)『新・教育評価法総説(下巻)』金子書房,19.
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