文献

J-GLOBAL ID：201302295475498814   整理番号：13A0081552

2011年東北地方太平洋沖地震津波襲来時における津波避難意思決定構造の把握

著者 (2件)： 金井昌信 (群馬大 大学院 広域首都圏防災研究セ) ,  片田敏孝 (群馬大 大学院 広域首都圏防災研究セ)
資料名： 災害情報  (日本災害情報学会誌)
号： 10  ページ： 91-102  発行年： 2012年03月 
JST資料番号： L7755A  ISSN： 1348-3609  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 太平洋沿岸の広い範囲に居住する住民の,東北地方太平洋沖地震津波襲来時の対応行動を把握することから,体感した揺れの大きさ,発表された予想津波高さ,避難情報の種類が,津波からの避難行動に与える影響を明らかにした。また,2010年チリ地震津波襲来時の避難状況とこの度の津波襲来時の避難状況を比較することから,そのような社会対応の避難促進効果についても検証した。分析の結果,最も避難率に影響を与えた要因は避難情報であったものの,予想津波高さが3m以下の場合は避難率を高める効果がなかったこと,チリ地震津波襲来時に避難したにもかかわらずこの度は避難しなかった住民が約半数も存在したことが分った。また避難しなかった住民は,チリ地震津波襲来時に「予想よりも小さな津波しか来なかった」ことを強く記憶していたことが確認された。

シソーラス用語： 大地震 ,  *津波 ,  *避難 ,  *意思決定 ,  構造解析 ,  災害調査 ,  情報配布 ,  地域差 ,  アンケート ,  *震度 ,  住宅 ,  事務室 ,  地震危険度 ,  情報収集 ,  *波高 ,  *警報 ,  逃避行動 ,  緊急通信 ,  *2011年東北地方太平洋沖地震
準シソーラス用語： *チリ地震津波

分類 (1件)： 自然災害  (RA02030M)

引用文献 (12件)：

• 本間基寛・片田敏孝(2009),津波予報と連動した津波ハザードマップに関する研究,海岸工学論文集,第56巻,pp.1321-1325.
• 井上裕之(2011),大洗町はなぜ「避難せよ」と呼びかけたのか~東日本大震災で防災行政無線放送に使われた呼びかけ表現の事例報告~,放送研究と調査,9月号,NHK放送文化研究所,pp.32-53.
• 金井昌信・片田敏孝(2011),津波襲来時の住民避難を誘発する社会対応の検討一2010年チリ地震津波の避難実態から一,災害情報,No9,pp.103-113.
• 片田敏孝・児玉真・桑沢敬行・越村俊一(2005),住民の避難行動にみる津波防災の現状と課題一2003年宮城県沖の地震・気仙沼市民意識調査から一,土木学会論文集,No.789/II-71, pp.94-102.
• 片田敏孝・村澤直樹(2009),遠地津波に対する行政と住民の対応に関わる現状と課題災情報,No.7,pp,94-102.

タイトルに関連する用語 (6件)： 2011年東北地方太平洋沖地震 ,  津波 ,  襲来 ,  避難 ,  意思決定 ,  把握