抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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乳業における膜技術の応用は1960年代の乳蛋白質の濃縮に始まるが,今では乳業工場での膜装置は一般化し,原乳受入れから廃水処理に至るまでいろいろな段階で利用されている。多様な膜装置のうちで魅力的な分離プロセスなのが精密濾過(MF)で,乳成分を分画化して新たな付加価値を付与することができる。MFの孔サイズは約0.1~数nmで,カゼインミセル,脂肪球,細胞や粒子/凝集体などの保持/分離にMFを利用できる。今日の乳業工場で利用する膜は管状のセラミック膜が多いが,MF技術の難しさは高い保持物圧力低下のある圧力依存的領域における分離操作にある。乳業におけるMF技術の利用例として,脱脂乳からの細菌除去及び可溶性蛋白質からのカゼインミセルの選択的分離について説明した。