抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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ヘッドマウントディスプレイ(HMD)をウエアラブルコンピュータに適用した「スマートグラス」の研究が盛んになっており,数年後には一挙に市場に広がる可能性がでてきた。一方,スマートフォンに慣れたユーザーからは,その普及に懐疑的な声もある。そこで,筆者はスマートグラスを実際に体験して,その将来性を評価したので報告する。英国で開催された「BSDCam2013」において,HMD向けOS「Mirama OS」を使ったスマートグラスの試作機「マーク1」を体験することができた。マーク1は,カメラ,HMD,ノートPCで構成されているが,将来,これらがスマートグラスに統合される。HMDを掛けると周囲の景色に地図やランドマークが重なって表示される。目の前に表示されるアイコンを指で指して操作する。実際には存在しないアイコンを操作するのに,指先の感触がなくても視覚的な変化が得られると違和感なく受け入れられた。現在スマートフォンで行っているナビゲーションを,このスマートグラスでできるようになれば,かなりのストレス削減になると感じた。2016年には全てをスマートグラス内に装備した製品が提供されるという。現在,スマートグラスは世界中の大企業からベンチャーまで取り組みを始めており,今後数年は,草創期としてエキサイティングな時期になるのではないかと思われる。