抄録/ポイント:
抄録/ポイント
文献の概要を数百字程度の日本語でまとめたものです。
部分表示の続きは、JDreamⅢ(有料)でご覧頂けます。
J-GLOBALでは書誌(タイトル、著者名等)登載から半年以上経過後に表示されますが、医療系文献の場合はMyJ-GLOBALでのログインが必要です。
肌の若々しさは,主に肌年齢(水分量,きめの細かさ,弾力など)から評価されているが,今回,それ以外の指標として肌の透明度に着目した。人間の肌は半透明であることから,縞パターンを半透明体に投影した場合のコントラストを測定することにより半透明体の透明度を評価する手法を検討した。即ち,空間周波数50本ペア/インチの振幅型格子に150Wのハロゲンライトを照射し,投影レンズ(焦点距離50mm)を用いて縞パターンを測定試料板(ポリプロピレン製;109x109x3mm)に投影し,測定試料板上に現れた縞パターンを正面からCCDカメラで撮影するシステムを作製した。得られた縞パターンをビットマップ形式でPCに取り込み,縞パターンのコントラストを解析した。縞パターンの明るい部分と暗い部分の隣り合う同士の差を求め,さらにそれぞれの差の平均を求め,その値をコントラスト値とした。また,測定試料板は,顔料添加(0%,2%,4%)により透明度を変えたものをそれぞれ4枚ずつ作成し,同じ透明度の試料版を重ね合わせることで見た目の厚さを3mm~12mmまで変化させた。その結果,本手法において,(1)透明度測定は測定試料の厚さの影響を受けないこと,(2)市販のヘーズメータでは測定不能な透明度の低い試料の透明度が測定できること,(3)見た目では判断が難しい肌の透明度の差異が判定できることが確認された。