抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本研究では,高齢ドライバの実車運転行動分析を基に不安全な運転行動を起こす要因となる自覚と意図に着目し,個人特性に合わせた運転教育手法として,「客観的に運転行動を把握させる教育手法」と「安全運転意識を高める教育手法」を提案し,それぞれの教育手法で教育対象とした不安全な運転行動について5%水準で有意な教育効果が得られることを確認してきた。本報告では,高齢ドライバの教育効果についての特性を明らかにするために行った若年健常者15名との比較実験の結果について述べる。若年健常者は運転行動得点の素点が高く,また不安全な運転行動の原因に依らず各教育手法で教育効果を確認できた。高齢ドライバについては,それぞれの教育手法で教育対象とした不安全な運転行動についてしか有意な教育効果が得られず,また「客観的に運転行動を把握させる教育手法」のほうが教育効果が大きかったことから,特に高齢ドライバに対し自覚を促す教育手法が効果的であることがわかった。(著者抄録)