抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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2011年に,東京海洋大学は,前年の世界初の急速充電対応型電池推進船「らいちょうI」に続き,これを発展させたウォータージェット推進船「らいちょうS]を開発した。本稿はこれらの研究を紹介する。電気式船外推進機(モータ0.5kW,鉛電池1.1kW)を備えた小型船舶は,低騒音で,また排気ガスを出さないために,昆布養殖上等において,漁業者の健康維持,漁場のエコ化に貢献している。電気推進は,漁場に到着するまでの内燃機関推進と併用して使用され,既に500隻以上に適用されている。「らいちょうS」は,40kW同期モータと,リチウムイオン電池を備え,最大出力で45分の運転が可能。船底部に突起がなく,養殖漁業に適している。欠点は,プロペラ推進の燃費効率65%に比して低速での燃費が45%と低いことである。ウォータージェット船について,各種運用試験を実施した。気温零下15°Cの寒冷地でも,海水温度が1°C程度で,電池の凍結の心配がないことや,暖機運転が不要な利点を確認した。