抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,ひとり暮らしをする高齢者の増加に伴い,高齢者の生活を遠隔地から見守る社会的な必要性が生じている。ひとり暮らしでは,転倒などで負傷した場合に外部に連絡することが遅れ,状態が悪化する可能性がある。しかし現在の高齢者の見守りシステムは精度や運用面で問題が蓄積している。そこで本研究では,深度センサの人体認識機能を用いた転倒検出方法を構築し,転倒などの危険状態を認識するシステムを開発した。転倒と,椅子着席,床座り,伏せ状態などの日常生活における動作を想定し,これらの動作を判別するシステムを構築した。検出する動作に関しては,転倒などの危険動作と日常動作についての運動学的なモデルを設定し,それぞれの動作の際の四肢の位置関係や速度を調査し,各動作を判別する際の条件として定式化した。本システムの動作認識精度を検証するために,転倒と日常動作を被験者が行い,各動作を判別できるかを実験した。実験結果として,センサから2mの距離で88%,3mの距離で81%,4mの距離で64%の転倒を検出することができた。(著者抄録)