特許
J-GLOBAL ID:201303049710665130

塩化ビニル樹脂系壁紙からの塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分の分離システムおよび分離方法

発明者:
出願人/特許権者:
代理人 (1件): 鶴若 俊雄
公報種別:公開公報
出願番号(国際出願番号):特願2012-018652
公開番号(公開出願番号):特開2013-154323
出願日: 2012年01月31日
公開日(公表日): 2013年08月15日
要約:
【課題】塩化ビニル樹脂系壁紙から塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分を分離するに際して、床材としての再生資源として実用化に耐える塩化ビニル樹脂成分を得ることができる分離システムの提供。【解決手段】パンチング直径が1.0mm以上2.0mm以下であるパンチングスクリーンと、回転刃と回転刃と協働して被粉砕物をせん断する固定刃とを備えた粉砕装置で塩化ビニル樹脂系壁紙を塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分からなる混合粉に粉砕する。傾斜を徐々に強めた傾斜板を備えた4基の筒状の粉体分離装置を粉砕装置の後に直列に接続する。一基目の粉体分離装置で混合粉から塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分を分離し、二基目以降の粉体分離装置で塩化ビニル樹脂成分からパルプ成分を繰り返し分離除去する。【選択図】 図1
請求項(抜粋):
粗破砕された塩化ビニル樹脂系壁紙を塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分からなる混合粉に粉砕する粉砕装置と、前記粉砕装置にて粉砕された混合粉を塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分に分離する分離装置と、を備えてなる塩化ビニル樹脂系壁紙から塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分とを分離するシステムであって、 A)前記粉砕装置は、前記粗破砕された塩化ビニル樹脂系壁紙を投入する投入口と、前記混合粉を排出する排出口を有するケーシングと、前記ケーシングにより粉砕室が形成され、前記粉砕室内に前記ケーシングに回転自在に支持された回転刃と、前記ケーシング側に固定され前記回転刃と協働して前記粗破砕された塩化ビニル樹脂系壁紙をせん断する固定刃と、前記回転刃の先端軌跡に沿うように円弧状に前記ケーシングに設けられたパンチング直径が1.0mm以上2.0mm以下であるパンチングスクリーンを備えてなるせん断式粉砕装置であり、 B)前記分離装置は、下記の4基の分離装置を直列に接続したものであり、 B)-1 上下方向に伸びる筒状体と、前記筒状体の下部側壁に開口し前記混合粉が空気と共に流入する流入開口と、前記流入開口と対向する前記筒状体の内側壁に上部よりも下部が前記流入開口に近づくように傾斜して設けられ前記内側壁とのなす角が65〜56°である前記流入開口から空気と共に流入する混合粉が衝突する傾斜板と、前記筒状体の上部に開口し前記傾斜板に衝突した混合粉から分離したパルプ成分を流出させる流出開口と、前記傾斜板に衝突した混合粉から分離し前記筒状体の下方に落下する塩化ビニル樹脂成分(1)を排出する排出開口を備える第一分離装置、 B)-2 上下方向に伸びる筒状体と、前記筒状体の下部側壁に開口し前記第一分離装置から排出された塩化ビニル樹脂成分(1)が空気と共に流入する流入開口と、前記流入開口と対向する前記筒状体の内側壁に上部よりも下部が前記流入開口に近づくように傾斜して設けられ前記内側壁とのなす角が55〜46°である前記流入開口から空気と共に流入する塩化ビニル樹脂成分(1)が衝突する傾斜板と、前記筒状体の上部に開口し前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(1)から分離したパルプ成分を流出させる流出開口と、前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(1)から前記パルプ成分が分離し前記筒状体の下方に落下する塩化ビニル樹脂成分(2)を排出する排出開口を備える第二分離装置、 B)-3 上下方向に伸びる筒状体と、前記筒状体の下部側壁に開口し前記第二分離装置から排出された塩化ビニル樹脂成分(2)が空気と共に流入する流入開口と、前記流入開口と対向する前記筒状体の内側壁に上部よりも下部が前記流入開口に近づくように傾斜して設けられ前記内側壁とのなす角が45〜36°である前記流入開口から空気と共に流入する塩化ビニル樹脂成分(2)が衝突する傾斜板と、前記筒状体の上部に開口し前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(2)から分離したパルプ成分を流出させる流出開口と、前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(2)から前記パルプ成分が分離し前記筒状体の下方に落下する塩化ビニル樹脂成分(3)を排出する排出開口を備える第三分離装置、 B)-4 上下方向に伸びる筒状体と、前記筒状体の下部側壁に開口し前記第三分離装置から排出された塩化ビニル樹脂成分(3)が空気と共に流入する流入開口と、前記流入開口と対向する前記筒状体の内側壁に上部よりも下部が前記流入開口に近づくように傾斜して設けられ前記内側壁とのなす角が30〜20°である前記流入開口から空気と共に流入する塩化ビニル樹脂成分(3)が衝突する傾斜板と、前記筒状体の上部に開口し前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(3)から分離したパルプ成分を流出させる流出開口と、前記傾斜板に衝突した塩化ビニル樹脂成分(3)から前記パルプ成分が分離し前記筒状体の下方に落下する塩化ビニル樹脂成分(4)を排出する排出開口を備える第四分離装置、 C)前記粉砕装置の排出口と前記第一分離装置の流入開口は前記混合粉を吸引するラインを介して接続され、前記第一分離装置の排出開口と前記第二分離装置の流入開口は前記塩化ビニル樹脂成分(1)を吸引するラインを介して接続され、前記第二分離装置の排出開口と前記第三分離装置の流入開口は前記塩化ビニル樹脂成分(2)を吸引するラインを介して接続され、前記第三分離装置の排出開口と前記第四分離装置の流入開口は前記塩化ビニル樹脂成分(3)を吸引するラインを介して接続されている、 ことを特徴とする塩化ビニル樹脂系壁紙から塩化ビニル樹脂成分とパルプ成分とを分離するシステム。
IPC (6件):
B09B 5/00 ,  B09B 3/00 ,  B29B 17/02 ,  B29B 17/04 ,  B07B 7/01 ,  B02C 18/06
FI (6件):
B09B5/00 R ,  B09B3/00 Z ,  B29B17/02 ,  B29B17/04 ,  B07B7/01 ,  B02C18/06 Z
Fターム (28件):
4D004AA07 ,  4D004AA12 ,  4D004BA07 ,  4D004BA10 ,  4D004CA04 ,  4D004CA08 ,  4D004CB13 ,  4D004CB50 ,  4D021FA12 ,  4D021GA07 ,  4D021GA11 ,  4D021GB02 ,  4D021HA01 ,  4D021HA10 ,  4D065CA16 ,  4D065CB01 ,  4D065CC01 ,  4D065DD26 ,  4D065EB12 ,  4D065EB14 ,  4D065ED22 ,  4F401AA13 ,  4F401AD05 ,  4F401BA06 ,  4F401BA20 ,  4F401CA19 ,  4F401CA25 ,  4F401CA28
引用特許:
出願人引用 (9件)
  • 内装廃床材のリサイクルシステム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-217324   出願人:ライザエンジニアリング株式会社, 株式会社御美商
  • 特開昭52-078980
  • 特開昭52-080374
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審査官引用 (9件)
  • 内装廃床材のリサイクルシステム
    公報種別:公開公報   出願番号:特願2001-217324   出願人:ライザエンジニアリング株式会社, 株式会社御美商
  • 特開昭52-078980
  • 特開昭52-080374
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