抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,クラウドの国際間通信における大容量データ通信や,インタラクティブアプリケーションの通信速度を向上させる技術として,WAN高速化技術が注目されている。WAN高速化技術は,WAN高速化インスタンスを往復遅延時間やパケットロスの大きな回線の両端に置き,アプリケーション間のTCPセッションを高速通信プロトコルに切り替えることで,高速化を実現している。WAN高速化技術にて使用される高速通信プロトコルは様々な特性があり,それぞれアプリケーションや通信網の特性によって高速化の効果が異なってくる。ここで,モバイル端末から遠隔のクラウドへのアクセスなど,モバイル網,広域網など異なる特性の様々な通信網を通る環境で両端のみにWAN高速化インスタンスを置く場合,異なる特性の通信網でひとつの高速転送プロトコルを使用することになるため,高速化の効果が限定的となる課題がある。そこで本稿では,高速化の効果を向上させるため,WAN高速化インスタンスを通信経路に複数配備し,各通信網の特性とアプリケーション特性から,使用するプロトコルや高速化を行う範囲を動的に切り替える分散型WAN高速化技術の提案を行うとともに,提案方式の効果を評価検証にて評価した。(著者抄録)