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J-GLOBAL ID:201402200864030972   整理番号:14A0182539

イネにおいてCLE-WOXシグナル伝達モジュールは根の成長点保持と維管束組織分化を調節している

A CLE-WOX signalling module regulates root meristem maintenance and vascular tissue development in rice
著者 (15件):
資料名:
巻: 64  号: 17  ページ: 5359-5369  発行年: 2013年12月 
JST資料番号: C0579A  ISSN: 0022-0957  CODEN: JEBOA6  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: イギリス (GBR)  言語: 英語 (EN)
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高等植物では,後期胚器官形成は多様な範囲の特殊細胞型への分化が運命付けられている未分化幹細胞の集合体を含む成長点の活性に依存する。植物の幹細胞はシュートの頂芽成長点(SAM),根の先端部成長点(RAM)および維管束成長点(前形成帯または形成帯)中の万能細胞集団として保持されている。モデル植物Arabidopsis thaliana(Ar)では,SAM中の幹細胞の活性維持はWUSCHEL(WUS)ホメオドメイン転写因子とCLV1~3を含むCLAVATA(CLV)蛋白質およびSOL2/CORYNE(CRN)が含まれているフィードバックループ機構により調節されている。CLV3/ENDOSPERM SURROUNDING REGION(ESR)関連(CLE)ファミリーの構成因子であるCLV3はSAMの中心帯(CZ)で生成し分泌され,多分セリンプロテアーゼによって成熟CLEペプチドへと処理される。イネでのWUSCHEL(WUS)-RELATED HOMEOBOX5(WOX5)の推定オルソログのQUIESCENT-CENTER-SPECIFIC HOMEOBOX(QHB)がRAMのQC細胞で特異的に発現し,FCP1ペプチドの外因施用による抑制が発見された。しかしイネの根でのQHBと他のCLE遺伝子の役割は不明のままである。そこでイネではCLEとWOX遺伝子が維管束組織のパタ-ン形成を調節しているか否かに付き検討し,次のような結果を得た。1)FON2-LIKE CLEPROTEIN2(FCP2)の過剰発現と合成FCPペプチド(FCP2p)の外因的施用の何れでもイネで根の伸張を抑制し,RAMのサイズが縮小する。2)FCP2にはRAMの活性調節でのFCP1との冗長機能がある。3)FCP2pが前形成帯中で成長点形成を遅らせる。4)イネでは維管束組織やRAMがCLEペプチド類の同じ組により調節されている可能性がある。5)QHB遺伝子の過剰発現はFCP2p処理に対するイネの根の感受性を低下させる。6)従って,CLEペプチド類はRAMの活性を負に調節し,QHBの発現を抑制してイネの根での成長点形成を遅らせる。7)これらの結果はRAMの保持と維管束組織分化でのCLE-WOXシグナル伝達の役割への新しい洞察を提供する。
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分類 (2件):
分類
JSTが定めた文献の分類名称とコードです
細胞生理一般  ,  発生,成長,分化 

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