抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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車における省エネルギー対応は軽量化が有効な手段として様々な技術が取り入れられている。この中で,アルミニウム合金の使用量が増大しているが,構造強度の面から単体ではなく高強度鉄鋼材料との組み合わせが求められる。近年,これら2種類の金属の接合に摩擦撹拌点接合技術が適用されるつつある。本研究においては,この技術開発の一環として,鋼板とアルミニウム合金板との重ね接合における新たな接合形態の提案と基本的な材料挙動評価(金属組織および強度)を実施した。A5052アルミニウム合金板とSPCC鋼板を供試材とし,予め孔を開けた位置において,ツールに窒化ケイ素の球を炭素鋼中に焼嵌したものを用いて摩擦撹拌点接合を実施した。得たサンプルについて,EDS付きSEMによる金属組織分析および接合部の引張剪断試験による強度評価を実施した。この実験から,今回の手法による接合は摩擦撹拌と共にアルミニウム合金が鋼板中に押し出されて形成されるカシメ効果が得られ,高い接合強度が得られることを明らかにした。