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J-GLOBAL ID:201402203467626400   整理番号:14A0450402

中部日本の南関東地方における有毒な草本植物であるテンナンショウ属(サトイモ科)の果食動物

Frugivores of Poisonous Herbaceous Plants Arisaema spp. (Araceae) in the Southern Kanto District, Central Japan
著者 (2件):
資料名:
巻: 45  号:ページ: 77-91  発行年: 2014年03月20日 
JST資料番号: Z0691A  ISSN: 1348-5032  資料種別: 逐次刊行物 (A)
記事区分: 原著論文  発行国: 日本 (JPN)  言語: 英語 (EN)
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テンナンショウ属(サトイモ科)の植物は有毒な多年生草本であり,トウモロコシ(スイートコーン)の皮をむいた穂軸に似た果実の集合体を産生する。完熟果実は明るい橙赤色をして目立つので,トリが果実を食し種をまき散らすと信じられていた。しかしながら,日本では多くのテンナンショウ属の種が存在するにも関わらず,その果食動物についての詳細な情報は存在していない。本研究は,中部日本の南関東地方の主に神奈川県内の里山において,自動カメラを用い2種のテンナンショウ属植物,A.limbatumおよびA.serratumを採餌する動物を調査した。これらの種は非常に似ているが,その結実時期は異なっている:A.limbatumは真夏,A.serratumは秋から冬に結実する。本研究領域においてA.limbatumについては,ヒヨドリHypsipetes amaurotisが独占的に食し,重要な果食鳥類であることが確認された。しかしながら,A.serratumについては,ヒヨドリ,ルリビタキTarsiger cyanurus,シロハラTurdus pallidus,ヤマドリSyrmaticus soemmerringii,ソウシチョウLeiothrix lutea,トラツグミZoothera dauma,アカハラT.chrysolausおよびジョウビタキPhoenicurus auroreusを含む多くの種が赤い実を食していた。その4分の1の種がA.serratumを主として食すと考えられている。また,12種の哺乳動物がテンナンショウ属の果実にごく接近していることを確認した。本検討により,日本のノネズミApodemus speciosusはA.limbatusの果実を餌とするが,新鮮な果実の果肉より種を好み,種を分散させるよりも種を捕食することが示された。その他の哺乳類でArisaemaの果肉を捕食する動物は観察されなかった。(翻訳著者抄録)
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分類 (1件):
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動物生態学一般 
引用文献 (41件):
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