抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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著者らは熱中症の予防を目的として,無効発汗,ぬれ着衣の熱抵抗を考慮した平均皮膚表面温度予測式を提案してきた(窪田,桑原,濱田ら,2008,2009)。本報では,ぬれ着衣表面の熱収支を加味することにより既往の予測式を改良した平均皮膚温予測の新モデル(Kubota,Kuwabara,Hamada,2013)を基にして,乾性衣服の着衣ぬれ部の熱抵抗を被験者実験により特定した。次に,この特性を新モデルに適用して,例として3.2met,0.5cloの室内作業者に関して,等平均皮膚温(36.5°C)線と等WBGT線(=26,29and32°C)を湿り空気線図上に示した。ぬれ(布)率が比較的大きい高湿側ではWBGT線は皮膚温線に近い傾向を示すが,ぬれ率が小さい低湿側ではWBGT線は皮膚温線から次第に危険側に剥離していくことが明らかに示された。また,本論文において,既往の被験者実験結果を基に,定常状態における体内温t
crを平均皮膚温t
skの関数で表すことを試みている。(著者抄録)