文献

J-GLOBAL ID：201402203686049345   整理番号：14A1026629

ボランティアコンピューティングシステムにおける信頼度に基づくジョブスケジューリング法の実装

An Implementation of Credibility-based Job Scheduling in Volunteer Computing Systems

著者 (4件)： 谷俊一郎 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  渡邊寛 (岡山大 大学院自然科学研究科) ,  福士将 (山口大 大学院理工学研究科) ,  野上保之 (岡山大 大学院自然科学研究科)
資料名： 電子情報通信学会技術研究報告  (IEICE Technical Report (Institute of Electronics, Information and Communication Engineers))
巻： 114  号： 155(CPSY2014 10-46)  ページ： 131-136  発行年： 2014年07月21日 
JST資料番号： S0532B  ISSN： 0913-5685  資料種別： 会議録 (C)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 本稿では,ワーカ数が10~50台程度の小規模なボランティアコンピューティング(VC)システムにおいて,信頼度に基づくジョブスケジューリング法を実装し,簡単な性能評価実験を行った。信頼度に基づくジョブスケジューリング法は,信頼度に基づく多数決法と組み合わせて用いることで,M-first多数決法などの従来法を用いた現行VCシステムの性能を大きく改善可能なことがシミュレーションにより示されている。しかし,信頼度の計算を行う際に管理ノードにおける複数回のデータベースアクセスやロック処理などのオーバヘッドが生じるため,実際のVCシステムにおいて同手法を用いた場合の性能は明らかにされていなかった。実験の結果,ジョブの計算時間が10秒の場合,ワーカ数が20台以下と少ない時は従来法と比較してシステム全体の性能が10%程度改善されたが,ワーカ数が増大するとジョブスケジューリングのオーバヘッドにより,性能が著しく悪化してしまうことが分かった。(著者抄録)

シソーラス用語： 計算機利用 ,  *分散処理 ,  *スケジューリング ,  *多数決論理 ,  *計算機網 ,  信頼度 ,  パーソナルコンピュータ ,  性能評価 ,  システム評価 ,  計算モデル ,  アクセシビリティ ,  データベース ,  負荷特性
準シソーラス用語： ボランティアコンピューティング ,  ジョブスケジューリング ,  デスクトップグリッド ,  データアクセス ,  オーバヘッド

分類 (2件)： ディジタル計算機方式一般  (JC02010O) ,  計算機システム開発  (JD02010R)

引用文献 (9件)：

• SETI@home: http://setiathome.berkeley.edu (June. 30,2014)
• Folding@home: http://folding.stanford.edu (June. 30,2014)
• D. Kondo, F. Araujo, P. Malecot, P. Domingues, L. M. Silva, G. Fedak, and F. Cappello, "Characterizing Error Rates in Internet Desktop Grids" , 13th European Conf. Parallel and Distributed Comput., pp. 361-371, 2007.
• BOINC:http://boinc.berkeley.edu(June.30,2014)
• L.F. G. Sarmenta,"Sabotage-Tolerance Mechanisms for Volunteer Computing Systems", Future Generation Computer Systems, Vol.18, Issue 4, pp.561-572,2002.

タイトルに関連する用語 (5件)： ボランティア ,  コンピューティングシステム ,  信頼度 ,  ジョブスケジューリング ,  実装