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J-GLOBAL ID:201402203693767776   整理番号:14A1256888

奥羽山脈御霊櫃峠の風衝砂礫地における地表物質の違いと物質移動速度との関係

著者 (3件):
資料名:
巻: 66  号:ページ: 67-81  発行年: 2014年09月30日 
JST資料番号: L3306A  ISSN: 0916-7889  資料種別: 逐次刊行物 (A)
発行国: 日本 (JPN)  言語: 日本語 (JA)
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主として周氷河作用による地表物質移動の速度が地表構成物質によりどのように異なるかを検討するため,福島県御霊櫃峠で多数のペイントラインにより地表礫移動を測定し,あわせて気温,地温,地表面温度等の観測を行った。地表面を地表構成物質により,Cタイプ(扁平礫が地表を覆う)とFタイプ(細粒物層が露出)とに区分して,地表礫の平均移動距離,最大移動距離を求めたところ,両者ともFタイプ区間で明らかに大きい傾向が見られた。凍結は細粒物質層の上部でのみ発生することが,地温の連続観測と観察で確かめられた。また,Fタイプ区間でのみ,礫の移動距離と斜面傾斜との間に相関が認められた。これらの事実から,凍結融解プロセスが生じる細粒物質が地表に露出しているFタイプの地表面で,霜柱クリープを主とする作用による物質移動がより活発であると考えた。(著者抄録)
引用文献 (12件):
  • 北村 信(1965):福島県5万分の1地質図幅説明書『猪苗代湖東部地方』.福島県企画開発部.
  • 澤口晋一(1992):スピッツベルゲンおよびわが国の高山・山地における凍結融解による斜面物質移動.地理学評論,65A, 92-104.
  • 鈴木聡樹・平井昌行・高橋俊浩・小疇 尚・清水長正・長谷川裕彦(1985):郡山盆地西方・御霊櫃峠周辺の周氷河現象.日本地理学会予稿集,28, 84-85.
  • 瀬戸真之・須江彬人・石田 武・栗下正臣・田村俊和(2010):奥羽山脈の低標高山地(福島県御霊櫃峠に見られる「植被階状礫縞」.地理学評論,83, 314-323.
  • 曽根敏雄・瀬戸真之・田村俊和(2013):地表礫移動の自動観測装置の試作と福島県御霊櫃峠における観測.季刊地理学,65, 99-106.
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