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J-GLOBAL ID：201402203717700392   整理番号：14A1495369

組紐製小口径絹人工血管の作製とイヌ腹部大動脈移植による評価

Preparation of Braiding Silk Vascular Graft Coated by Silk Fibroin and Evaluation by Implantation into Dog Abdominal Aorta

著者 (7件)： 早乙女俊樹 (東京農工大 大学院工学研究院) ,  早乙女俊樹 (日本毛織 研究開発セ) ,  上杉昭二 (日本毛織 研究開発セ) ,  衣笠純 (日本毛織 研究開発セ) ,  山本諭 (東大 血管外科) ,  岡本宏之 (東大 血管外科) ,  朝倉哲郎 (東京農工大 大学院工学研究院)
資料名： 繊維学会誌  (Journal of the Society of Fiber Science and Technology, Japan)
巻： 70  号： 12  ページ： 281-287  発行年： 2014年12月10日 
JST資料番号： F0278A  ISSN： 0037-9875  CODEN： SENGA5  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 日本語 (JA)

抄録/ポイント： 組紐基板の課題である端部ほつれを,絹コーティングを施すことで糸のすり抜けを改善し,生体適合性と力学物性(強度,伸縮性)に優れた人工血管を作製することを目的とした。イヌ腹部大動脈に組紐基板の絹人工血管を移植した。超音波エコーによる経過観察で大型動物への移植でも十分な強度を有し異常拡張がないこと,さらに,移植後の摘出切片を染色し人工血管中心部においても内皮細胞が十分に進展することを観察した。実験の結果,優れた強度の人工血管作製が可能であることが分かった。さらに,内径6mm,置換長100mmの絹人工血管を犬腹部大動脈に移植したところ,膠原繊維および平滑筋細胞,内皮細胞の吻合部から中心部への進展が見られ,移植後24か月後には中心部においてもこれらの細胞組織で覆われており,生体適合性に優れた絹が人工血管の素材として適合し,長期間存しうる素材であることが示唆された。

シソーラス用語： 人工血管 ,  *被覆 ,  *絹 ,  紐 ,  *腹大動脈 ,  イヌ ,  組織移植 ,  内皮細胞 ,  機械的性質 ,  生体適合性 ,  *血管移植 ,  *組紐 ,  人工臓器 ,  人工移植物 ,  性質
準シソーラス用語： *絹コーティング ,  *小口径人工血管

分類 (3件)： その他の諸製品  (YM05080B) ,  用途開発  (YM01080Z) ,  繊維改質  (YM02050Z)

タイトルに関連する用語 (9件)： 組紐 ,  小口径 ,  絹 ,  人工血管 ,  作製 ,  イヌ ,  腹部大動脈 ,  移植 ,  評価