抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本稿では,屋根葺材以外の近代における雁木通りの構成要素について,その特徴を明らかにする。1)近代における雁木通りの通路幅については,3尺,4尺,6尺,7尺と様々であり,これは大火を契機に,統一的な町並みの整備や防火のための道路幅の確保を優先したことによる。2)雁木通りで定期市が開かれた場合には,近世同様幅広とされた場合もあり,また孫庇を雁木崎から道路に張り出し,定期市の開催場所に利用した場合もあった。3)雁木前には近世同様,雨落や防火用水に利用される幅広の水路が整備され,近代以降は道路境界としての役割を担った。4)明治後期以降は,中核都市を中心に,雁木先に軒ランプが設置された。5)大正期には雁木屋根上の大型看板の普及やバルコニーの設置など,近世期の構成とは異なった。