抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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幌延深地層研究計画は,原子力政策大綱に示された深地層の研究施設計画の一つであり,堆積岩を対象として,日本原子力研究開発機構が北海道幌延町で進めているプロジェクトである。本計画では,「深地層の科学的研究」と「地層処分研究開発」を,第1段階「地上からの調査研究段階」,第2段階「坑道掘削時の調査研究段階」,第3段階「地下施設での調査研究段階」の3段階に区分して20年程度をかけて進めることとしている。第1段階における調査研究は,2001年(平成13年)3月から2006年(平成18年)3月までの約5年間にわたって実施し,坑道掘削前の深部地質環境を把握するとともに地下施設の設計・施工計画を策定し,第2段階以降における調査研究の課題を具体化した。第2段階の開始に当たり,第1段階の調査結果に基づき,1)安全かつ合理的な坑道建設のための計測,2)坑道の設計・施工技術の高度化に向けた研究開発のための計測,及び3)掘削前に予測した深部地質環境モデルを検証するための計測についての計画を取りまとめ,「幌延深地層研究計画における立坑掘削時の計測計画及び情報化施工プログラム」ならびに「幌延深地層研究計画における水平坑道掘削時の計測計画及び情報化施工プログラム」を策定し,現在運用中である。本データ集は,1)調査・計測データの共有化ならびに散逸防止を図ること,2)情報化施工プログラムを実施していくための基礎データとすること,を目的として,2010年度(平成22年度)に実施した地下施設建設時の調査・計測結果を取りまとめたものである。(著者抄録)