抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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近年,一般家庭おいて3Dテレビや手軽に使える小型の一体型二眼式3Dカメラの普及により,3D映像コンテンツを制作する機会が増えてきている。一体型二眼式3Dカメラは,立体感を損なわず快適に見られるためのコンバージェンスポイントの自動調整機能が搭載しているものもある。しかし,ズームインの時には被写体が拡大され,コンバージェンスポイントの自動調整ができない。このようなズームインの3D映像を見た時に映像酔いを誘発する視覚的不具合が発生することもある。しかも,ズームインまたはコンバージェンスポイントの移動によって奥行き感が変わってしまう空間歪みが発生する場合もある。本研究では,3D映像制作におけるズーム機能を用いた撮影の際に発生する視覚的不具合と空間歪みを最小化する手法を提案した。まずはズームイン前のワイドな状態でフォーカス,被写体及びコンバージェンスポイントの位置に従いフォーカス,被写体及びコンバージェンスポイントの関係モデルを9種分類した。そしてこのモデルに四つのコンバージェンスポイントの調整技法を提案し,実写を用いた四つのコンバージェンスポイントによる調整技法の比較と優秀性を立証した。その結果,快適視差範囲内のコンバージェンスポイント移動技法が,視覚的不具合や空間歪みを起こさない優れた技法であることを明らかにした。(著者抄録)