抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本論文は,埼玉県川越市の景観に対し地元大学生が抱いた印象の集合知としてのSALoTマップについて報告した。先ず,SALoT(Snapshot-Attribute-Location-Text)データとは,スナップショット(写真)とそれを撮った人物の属性,位置(緯度・経度),そのとき感じたことや印象などのコメントのテキスト文の4つの情報を1つのセットにしたデータセットのことであることを報告した。次に,方法に関し,多人数によるSALoTデータの収集,属性(A)の分類,スナップショット(S)の分類,位置情報(Lo)の分類,分類情報の統合,SALoTマップの利用法を報告した。更に,川越SALoTマップの作成に関し,調査概要,スナップショット(S)の分類,位置情報(Lo)の分類,コメント文の形態素解析,拡大行列の作成,川越SALoTマップを報告した。加えて,川越SALoTマップの利用例に関し,景観パターンの主要なイメージと代表景観の抽出,場所グループの代表景観とイメージ文の作成,属性による印象の違いの分析を報告した。最後に,SALoTマップ法で,川越の集合知的なイメージを具体的に抽出できたこと,撮影された景観の内容には男女で差が認められなかったが,その印象の記述には違いが見られたこと等を報告した。