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J-GLOBAL ID：201402206763852767   整理番号：14A0642946

準三角形状局在スピン系,β′-Et₂Me₂P[Pd(dmit)₂]₂,中の¹³CNMRによって調べた反強磁性規則化

Antiferromagnetic Ordering in Quasi-Triangular Localized Spin System, β′-Et₂Me₂P[Pd(dmit)₂]₂, Studied by ¹³C NMR

著者 (8件)： OTSUKA Kei (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  IIKUBO Hideaki (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  KOGURE Takayuki (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  TAKANO Yoshiki (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  HIRAKI Ko-ichi (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  TAKAHASHI Toshihiro (Gakushuin Univ., Tokyo, JPN) ,  CUI Hengbo (RIKEN, Saitama, JPN) ,  KATO Reizo (RIKEN, Saitama, JPN)
資料名： Journal of the Physical Society of Japan  (Journal of the Physical Society of Japan)
巻： 83  号： 5  ページ： 054712.1-054712.6  発行年： 2014年05月15日 
JST資料番号： G0509A  ISSN： 0031-9015  CODEN： JUPSA  資料種別： 逐次刊行物 (A)
記事区分： 原著論文  発行国： 日本 (JPN)  言語： 英語 (EN)

抄録/ポイント： フラストレートスピン系,β′-Et₂Me₂P[Pd(dmit)₂]₂,の選択的に¹³C同位体で標識した単結晶試料について¹³CNMR測定を行った。17K以下における長距離反強磁性(AF)規則化をNMRスペクトルの広幅化およびより低温における良く分離した共鳴線の観測より確認した。AF状態におけるNMRスペクトルは二つのサブ格子モデルにより良く説明できる。NMRスペクトルの角度依存性の解析より,AF状態の磁気的構造を明らかにした。容易軸および困難軸はそれぞれ結晶学的なc^*-およびb-軸であり,有効局在化モーメントは非常に小さい~0.28μ_B/dimerである。このことは準三角形スピン-1/2系における磁気的フラストレーションによる強い量子揺らぎ効果を示唆している。(翻訳著者抄録)

シソーラス用語： *フラストレーション効果 ,  *炭素13NMR ,  *反強磁性体 ,  磁気秩序 ,  *磁気構造 ,  *量子ゆらぎ ,  誘電体 ,  欲求不満
準シソーラス用語： Mott絶縁体 ,  スピンフラストレーション ,  フラストレーション ,  反強磁性秩序

分類 (2件)： 有機化合物の磁性  (BM06070A) ,  有機化合物のNMR  (BM07044Q)

物質索引 (2件)： 4,5-ジメルカプト-1,3-ジチオール-2-チオン ,  ジエチルジメチルホスホニウム

引用文献 (23件)：

• R. Kato, Chem. Rev. 104, 5319 (2004).
• R. Kato and C. Hengbo, Crystals 2, 861 (2012).
• M. Tamura and R. Kato, J. Phys.: Condens. Matter 14, L729 (2002).
• R. Kato, Y. Kashimura, S. Aonuma, N. Hanasaki, and H. Tajima, Solid State Commun. 105, 561 (1998).
• J.-I. Yamaura, A. Nakao, and R. Kato, J. Phys. Soc. Jpn. 73, 976 (2004).

タイトルに関連する用語 (6件)： 三角形状 ,  スピン系 ,  Pd ,  DMIT ,  反強磁性 ,  規則化