抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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平成20年度から23年度に薬事監視員が搬入した化粧品596製品について,化粧品基準に定められたホルマリン,防腐剤13成分,紫外線吸収剤13成分を対象とした検査結果をまとめた。分析にはフォトダイオードアレイ検出器付高速液体クロマトグラフィーを用いた。配合禁止成分であるホルマリンは,ホルムアルデヒドとして検査し,9製品から検出した。防腐剤13成分については,パラオキシ安息香酸エステル類やフェノキシエタノールの検出頻度が高かった。化粧品基準に定められた最大配合量を超過した濃度の防腐剤を検出した化粧品は3製品であった。また,表示されていない防腐剤を検出した化粧品は35製品であった。紫外線吸収剤では,パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシルの検出頻度が高かった。最大配合量を超過した濃度の紫外線吸収剤を検出した化粧品はなかった。表示されていない紫外線吸収剤を検出した化粧品は2製品であった。今後も,化粧品における検査結果を蓄積し,ホルマリンや防腐剤,紫外線吸収剤の使用実態の把握に努めたいと考えている。(著者抄録)