抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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本文では,太陽光発電と農業の両立を可能とするシースルー有機薄膜太陽電池の透過光を用いた植物栽培ついて紹介した。有機薄膜太陽電池は,印刷技術でフィルム状のフレキシブルな基板上に作製可能であり,様々な色を再現できることから,植物の栽培に有効な光を透過する特徴を活かした植物育成システムを実現できる。太陽光を発電と植物栽培の両方に利用する従来のソーラーシェアリングと本研究のシースルー有機薄膜太陽電池を用いた実験において,変換効率,発電量,コスト,およびソーラーシェアリングで得られる収入などを比較した。その結果,一反あたりの年間発電量を計算し売電収入に換算すると,シースルー有機薄膜太陽電池を植物栽培に用いた場合は250万円となり,従来のソーラーシェアリングの場合の約200万円と比較して,年間で50万円もの増収が見込めることになった。