抄録/ポイント:
抄録/ポイント
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窒化ホウ素(BN)をフィラーとしてエポキシ樹脂の熱伝導性を改良した。BNは板状構造であるため,a軸方向の熱伝導率は390W/mKと高いが,c軸方向は1W/mK以下の低熱伝導率である。この熱伝導率の異方性を改良するために,焼結助剤としてY
2O
3を添加して2000°C5時間窒素雰囲気中で処理した。XRD測定から結晶性が改善されていることがわかり,またSEM写真から比較的大きな凝集粒子になったことが確認できた。得られた凝集粒子を70vol%になるようにエポキシ樹脂と混合し,ホットプレスでエポキシ/BNハイブリッド材料を作製した。助剤であるY
2O
3の添加量と熱伝導率の関係は,添加量が20%までは増大し20%で1.3W/mKとなったが,それ以上では逆に低下した。これは熱伝導率の低いY
2O
3が増えたためと考えられる。また熱伝導率の異方性として面方向/厚さ方向の比を測定した結果,市販のBNでは約4とかなり高い異方性が見られたが,本研究の凝集BNでは約1.3と異方性は小さくなっていた。